エジプト:デンデラ神殿は上エジプトの悪天候にいかに対抗したか(2)
2020年11月26日付 Al-Ahram 紙


■古代エジプトの叡智――デンデラ神殿は上エジプトの悪天候にいかに対抗したか

【カイロ:本紙】

歴史学者や考古学者たちはデンデラが最も歴史あるファラオ期の村々の一つに数えられ、そこにはクフ王の時代に遡る古王国時代の墳墓があることを確認している。また考古学者たちによって、デンデラ神殿の建設が、(神殿に)クレオパトラ女王の刻画や壁画が施されることになったプトレマイオス期に至るまで200年続いたこと、さらに深くにある地下室、神聖な湖、他の壮麗な刻画に加え、エジプト人の天文学面での進歩を裏付ける多くの要素が含まれていることも確認されている。

デンデラ神殿は古代において風と砂土壌を原因とし、砂によってすっぽり覆われており、略奪から守られていたために、最も優れた神殿の一つとみなされている。1950年代にケナ県を襲った水害が街全体を破壊した際、人々は激しい急流から身を守るために神殿に避難し、内部に逃げ込まなければならなかった。

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( 翻訳者:山下聡一郎 )
( 記事ID:50254 )