パレスチナ:イスラエル軍が西岸地区各所で強制捜査、市民を逮捕
2020年12月06日付 al-Quds al-Arabi 紙


■武力衝突と激しい対立で占領国の侵略に抵抗…入植者らはアクサー・モスクを蹂躙し、オリーブの木を引き抜く

【ラーマッラー:本紙】

ヨルダン川西岸の複数の地域で、イスラエル占領軍との軍事的対立と衝突が多数発生した。占領軍は、大規模な強制捜索活動を行うなかで、多くの市民を逮捕した。一方、入植のための攻撃も激しく続いた。

占領軍は、西岸地区の北に位置するジェニン市のカバティヤ町で、市民のサミール・ニザール氏を居宅での強制捜索ののち逮捕した。同様に元捕虜のユースフ・ラーシド・カミール氏の家にも突入し、その場で彼を尋問したが、その後退却した。これらの行為に加えて、西岸地区の多くの民家にも突撃、家の中で破壊行為に及び、住人たちを脅迫した。

カバティヤ町では、民衆の激しい抵抗が勃発し、市民は占領軍警備隊に投石を行なった。同町からの複数の報道によれば、武装した市民が占領軍を狙ったとみられる発砲音が聞こえたという。

イスラエル占領軍はまた日曜日にも、トゥルカレム北のザイタ町在住のラバーフ・アブドゥルファッターフ・ラブディーとなる元捕虜を、彼の自宅に押し入ったのち、逮捕した。

さらに、イスラエル占領軍は、西岸地区の南のヘブロン市でも市民1人を逮捕した。現地の複数の消息筋によると、占領軍はシャイフ地区に住む青年、アフマド・ナトシャ氏の自宅を強制捜査した後、彼を逮捕したという。この行為に限らず、占領軍は、同市の多くの地区、さらには南部のヤッター町でも突入作戦を実行した。

(後略)

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( 翻訳者:鈴木紀行 )
( 記事ID:50282 )