エジプト:コプト正教会が教会活動の中断を発表(1)
2020年12月06日付 al-Quds al-Arabi 紙


■エジプトの正教会はコロナによる5人の司祭の死を受け一か月間活動を停止

【カイロ:本紙】

エジプトのコプト正教会は、カイロおよびアレキサンドリアの教会における日曜学校と教会活動、精神的な集会を中断すると発表した。この決定は新型コロナウイルスの拡大状況に関連し、一週間以内に5人の司祭が(同ウイルスに罹患したため)亡くなったという状況を鑑みてのものである。

同教会は昨日日曜に出された声明のなかで、「我々は新型コロナウイルスの蔓延に対応するため、カイロとアレキサンドリアの教会において新たなステップを踏み出すことを決断した。これは保健状況とコロナウイルス拡大状況に対する追跡措置の一環である。愛する人々や司祭、その他の人々のなかから罹患者や感染者の数が漸増したいま、集まりを避け、我々の子どもたちと社会を守るための措置なのである」と述べた。

声明は以下のように続けた。「今月12月7日の月曜日から一か月間、日曜学校、集会、あらゆる奉仕活動を中断し、(大規模)ミサを完全に中止することが決定された。各教会の司教は、週に一度、5人未満の助祭と共にミサを開催することができる。コイアック月(訳注:コプト歴4月)の夜の礼拝は完全に中止され、(信徒たちは)キリスト教徒向けの衛星放送で流される録画された礼拝映像を視聴するにとどまることになるだろう」。

さらに「感染者の家族に加え、一人の司祭と一人の助祭によってのみ葬儀の礼拝を催すことを許可し、第三礼拝と弔問は中止することとする。また洗礼を受けた家族にのみ出席を認めたうえでの洗礼式の実施と、神学研究所の定員を従来の25パーセントとした上で研究の継続は許可する」と続けた。

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( 翻訳者:横尾龍汰 )
( 記事ID:50291 )