アメリカ:ウサーマ・ビン・ラーディンの元補佐役が「過度の肥満」のため釈放
2020年12月12日付 al-Quds al-Arabi 紙
■ウサーマ・ビン・ラーディンの補佐役が「過度の肥満」のためアメリカの刑務所から釈放される
【ニューヨーク:ラーイド・サーリハ、本紙】
アメリカ当局は、1998年のケニアのアメリカ大使館爆破の罪で有罪判決を受けた、アル=カーイダの創設者ウサーマ・ビン・ラーディンの元補佐を釈放した。(ニューヨーク州)マンハッタンのひとりの裁判官のおかげで、この元補佐役は現在イギリスで暮らしているという。
裁判官は、アーディル・アブドゥルバーリー(60歳)が過度の肥満のため獄中内でコロナウイルスに感染するリスクに晒されることを認め、同氏の釈放を命じた。
アブドゥルバーリーは、アフリカのアメリカ大使館爆破事件において役割を果たしたとして、ニューヨーク州に隣接するニュージャージー州の刑務所内で21年間過ごした。なお、アメリカ当局は、爆破事件はアル=カーイダの犯行だと主張している。
また、これらの爆撃事件により、アメリカ国籍保持者12人を含む224人が殺害された。
アメリカ地方裁判所のルイス・A・カプラン裁判官は、釈放を許可する決定の中で、「被告は肥満(230ポンド)で、やや老齢であることから、平均的な人以上にコロナウイルス感染のリスクに晒されている」と述べた。
アブドゥルバーリーの釈放は10月28日に予定されていたが、彼の弁護士は彼の年齢と置かれた環境について指摘し、早期に彼の出所を認めるよう要求した。
裁判所の文書によると、アブドゥルバーリーの弁護士は、収監の継続は彼の感染リスクを大幅に高め、壊滅的な健康上の結果につながると述べたという。
アメリカとイギリスのメディアは、彼が死の危険や拷問のリスクにさらされる可能性があるため、アメリカの当局者らは彼を釈放後に母国のエジプトに帰すことができなかったと報じた。
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( 翻訳者:猪股陽気 )
( 記事ID:50314 )