イラク:国連が政府に大学教授の保護を求める
2020年12月17日付 al-Quds al-Arabi 紙

■人権高等弁務官事務所:イラクのマイサーン大学学長の暗殺は、頭脳流出を予感させる

【バグダード:本紙】

イラク人権高等弁務官事務所(IHCHR)は17日木曜、大学教授が再び標的にされ、暗殺されると警告するとともに、彼らの保護を求めた。IHCHRは声明で、「IHCHRは、大学教授や学者が再び連続して標的にされ、暗殺されると警告し、イラク政府に彼らの保護、および彼らを保護する法律の制定を求めた」と発表した。

また、重要なのは「マイサーン大学学長と同大の学者一人の身に降りかかったような、標的にされ、暗殺されるといった行為が繰り返されるのを防ぐため、イラク政府および治安機関は大学教授や学者を保護する責任を負っているということだ。政府が彼らの保護に失敗し続けていることで、イラク国外への頭脳流出を予感させかねない危険な前兆が現れているのだ」と明言した。

さらに、政府に対して「IHCHRが起草し、一年以上前に議会の高等教育委員会と人権委員会、および高等教育省に送付した大学教授や学者を保護する法案の採択」を求めた。なお、この法案は「科学・学術分野の有能な人材の保護やイラクの国家建設における彼らの役割の強化」を保障しているという。

水曜夕刻に、マイサーン県中心部で大学教授のアフマド・シャリーフィー氏が身元不明の武装集団によって暗殺されている。

(後略)

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( 翻訳者:鈴木紀行 )
( 記事ID:50338 )