エジプト:当局が刑務所内での「集団的懲罰」の存在を否定
2020年12月20日付 al-Quds al-Arabi 紙

◼︎エジプト当局はスコーピオン刑務所の収監者に対する「集団的懲罰」の存在を否定

【カイロ:本紙】

エジプト当局は、首都カイロの南にあるスコーピオン刑務所の収監者に対する「集団的懲罰」の存在に関する国際組織ヒューマン・ライツ・ウォッチの報告について否定し、それを「言いがかり」であると強調した。

エジプト国営通信(MENA)は土曜深夜、匿名の治安情報筋の話として、「ムスリム同胞団とそれを支援する一部の組織が、刑務所内での集団的懲罰の存在に対する言いがかりを広めた」と伝えた。

同情報筋はまた、「この件に関して広まっていることは、まったくの事実無根で、世論を煽るための嘘の拡散である」と付け加えた。

「スコーピオン」は、「ムスリム同胞団」の多くの幹部や指導部、反体制派などが入っている高セキュリティの刑務所である。しかし、その収監者を人権侵害にさらしていることに関して、当局は繰り返し否定している。

ムスリム同胞団からすぐにコメントを得ることはできなかったが、同組織は声明の中でこの高セキュリティの刑務所における(人権)侵害の存在を何度も強調している。

国際組織「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」は木曜、エジプト当局が首都カイロにあるスコーピオン刑務所の収監者に対し「集団的懲罰」を課していると述べた。

この人権団体(非政府/本部はニューヨーク)は報告書の中で、「2018年3月以降の訪問禁止、および2019年以降の運動禁止といったこれまでの決定に加え、換気や電気、温水を収監者からほぼ完全に剥奪していること」の存在を実証した。

(後略)

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( 翻訳者:笠井野乃果 )
( 記事ID:50346 )