教育省大臣モフセン・ハージーミールザーイーは以下のように述べた。「学生らの習熟度を判定する必要があり、小学校、中学校、高校において対面形式での試験を実施する予定だ。」
1学期期末試験まで残り1ヶ月弱となった。教育省大臣は昨日、上述のように語った。
彼がこの発表の中で強調した2つ目の点は、各第1学年の授業を学校で対面形式にて行うということである。
彼はこう述べた。「隔週での休みから脱するために、特に第1学年の生徒の保護者には対面形式での授業を推奨している。また、保護者に安心してもらうため、我々は感染防止ガイドラインの遵守を強調する。」
教育省大臣による対面授業に関する主張は、これが初めてではない。彼は何度か別の機会で「対面授業の再開は教育省にとって最優先課題であり、教師及び生徒が教室で授業に臨む姿が見られることを望んでいる」と述べていた。
しかし、今回同氏はこの件に関して同時に以下のように強く主張した。「イランにおける日々の新型コロナウイルス罹患者数の統計は1万3千人を超え、この病気により毎日約4百人が亡くなっている。政府はこの病気の感染拡大防止のため、人々の移動を厳しく制限し、行政業務や商業センターやサービスの活動を最小限にせざるを得ない。」
大臣のこの発言に対し、ふたつの質問があった。ひとつは「今回の小中高、大学の活動方針に関して決定権を持つのは、新型コロナウイルス対策本部ではないのか。ではなぜ、大臣がこの件に関して話し、自身の意見を確定事項として発表しているのか」ということ、もうひとつは「なぜ、小学生、中学生、高校生よりも衛生に関する注意事項をより遵守できる大学生の試験は対面ではないのか。また、小中高校生はテストのために登校する必要があるのか」というものだった。
さらに重要なのは、過去に大臣が見切り発車的に小学校、中学校、高校の再開と教室で授業を受ける意義について発表し、世論の反対と不安を招き、実施を撤回したことだ。教育相は、新型コロナウイルス対策本部による決定の後に、確定事項を発表すべきだったのではないだろうか。
( 翻訳者:KN )
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