モロッコ:当局が「ヒューマンライツウォッチ」による報告書を非難
2020年12月25日付 al-Quds al-Arabi 紙


■モロッコ当局は西サハラ情勢に関する「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」の報告を非難

【ラバート:本紙】

モロッコ当局は今日、西サハラの人権状況に関する「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」の最新報告書に対する非難を表明した。当局は、係争地「ゲルゲラト」のポリサリオ戦線による占拠からの解放およびモロッコ南部地方におけるアフリカ諸国・アラブ諸国の総領事館の開設について言及するなかで、「(ヒューマン・ライツ・ウォッチは)誤りを含む偏向した情報を広めており、ポリサリオ分離主義者的傾向を有しているうえ、これまでに西サハラで実現してきたポジティブな進展を無視している」と述べた。

モロッコの「DIDH」(人権省間委員会)は金曜日、声明のなかで以下のように発表した。「モロッコ当局は当該組織(ヒューマンライツウォッチ)による報告書の発表を認識した。同報告書はモロッコ王国領土の唯一性および近年知られてきたポジティブな進展に対して敵対的かつ政治的な提案を採用し流布している。この声明はいつものように、当該組織が自らの論説に人権主義的性質を与えんがために、いかなる事実にも基づかない偏った主張に頼ったものである。これは人権分野で活動する非政府諸組織の活動を統率するための、中立性や客観性にもとづく規律に関連して世界的に受け入れられている方法論に反している」。

(後略)

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( 翻訳者:安井日寧子 )
( 記事ID:50365 )