アルジェリア:イスラエルとの国交正常化を喧伝するのを禁じる法案
2020年12月27日付 al-Quds al-Arabi 紙

◼️アルジェリアのメディアを通じてイスラエルとの国交正常化を喧伝することを禁じる法案

【アルジェ:本紙】

アルジェリア議会の議員は、「シオニスト政体(注:イスラエルのこと)との国交正常化をメディアやオルタナティブ・メディアを通じて喧伝すること」を禁止し、3年から15年の懲役と最大100万アルジェリア・ディナールの罰金を科す法案を提出した。背景には「国交正常化を扇動したり主張したりする罪は、国家の一体性に影響を及ぼす軽犯罪である」という認識がある。

アミーラ・サリーム議員は、フェイスブックアカウントでの投稿で、彼女が国民議会事務局に提出する予定の法案は、「シオニスト政体との関係正常化を拒否するアルジェリア国家の立場から生まれたものだ」と語った。特に、「商業面での正当化や怪しい取引に基づく政治交渉を通じて、国交正常化は既に西サハラ問題に深刻な影響を及ぼしている」と述べた。

また、同議員は「匿名の情報筋の意見や、特にウェブページ上に存在するオルタナティブ・メディアでのフェイクニュースの拡散により、既に国交正常化に関する社会的分裂が広がり始めた」と指摘した。また、この新たな状況に関して、「アルジェリア国民の保護と世論の啓発」が不可欠だと強調した。背景には、現在の状況は危険な領域にあり、国家の問題、特にその筆頭にあるパレスチナ問題に対するアルジェリアの確固とした立場に影響を及ぼすとの認識があるという。

(後略)

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( 翻訳者:當麻 舞美 )
( 記事ID:50369 )