レバノン:今月のナスルッラー書記長(1)
2020年12月29日付 al-Mudun 紙
サウジアラビアとUAEを差別化し分離させようと試みるナスルッラー書記長
サウジアラビアとUAEを差別化し分離させようと試みるナスルッラー書記長

■ナスルッラー氏、レバノン・サウジアラビア間の敵意を煽り、ハリーリー政府を差し押さえる

【ムニール・ラビーウ】

サウジアラビア王国は、ハサン・ナスルッラーヒズブッラー書記長が、テレビ局「アル=マヤディーン」でガッサーン・ビン・ジャドゥード氏と行った会談における話題の焦点であった。ナスルッラー書記長による「本年のスピーチ」は、サウジアラビアの役割を軸として展開され、レバノン内外におけるサウジアラビアの同盟国を同国から分離させようとした。

まずはサウジアラビア・・・
ナスルッラー書記長はムハンマド・ビンサルマーン皇太子による同書記長暗殺の扇動、およびトランプ氏による暗殺計画の実行要求を非難した。同氏によれば、この計画はイスラエルが実行し王国が作戦費を請け負うことを前提とするものであった。そしてナスルッラー氏は自らの政党がサアド・ハリーリー氏と関係が良いこと、また両者の協力関係が互いに良好かつ積極的であることを確認した。

ナスルッラー氏によるサウジアラビアに対する激しい攻撃は、同国がイスラエルとの関係を正常化しなかった事実(の指摘)にもおよんだ。またこの文脈のなかで、サウジアラビアとアラブ首長国連邦の二つの立場を区別し、両国の分断を試みた。同氏は特に、アラブ首長国連邦がイスラエルとの関係を正常化したと指摘することで、両国をシリア問題の門戸から分離させようとした。

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( 翻訳者:萩原優太 )
( 記事ID:50378 )