イラク:ヤズィーディー教徒の自殺者が漸増(2)
2021年01月08日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ダフーク県にあるヤズィーディー教徒の難民キャンプで自殺例が漸増…シンジャール合意は履行されず(2)

【バグダード:本紙】

イラクのクルディスタン地域もしくはバグダードの連邦政府の公的機関から、ヤズィーディー教徒の国内避難民の青少年の間で「謎の自殺」が漸増している背後にある理由に関して明確な説明は一切発されていない。

同様に、シンジャール郡の状況の正常化のためにクルディスタン地域政府と連邦政府の間で締結されたシンジャール合意は住民に新たな危機をもたらした。オブザーバーたちが合意にヤズィーディー教徒の意思が介在していないことを批判しており、そのことが合意の履行を困難にしているのだ。

ヤズィーディー教徒の活動家で、「ヤズダ」の元事務局長でもあるムラード・イスマーイール氏は、合意の両当事者との会談を行っており、合意の履行について以下のように述べた。「シンジャール合意を正しく履行することは、いくつかの条件が考慮されれば地域の利益になるかもしれない。その条件の中には、地元警官(2500人)への志願はプロ意識と適性に基づいたものであること、政治的帰属は選考の要素とならないことが含まれている。この2500人の追加の警察官は現職の警察官と同様に、街中やコミュニティの治安維持を任され、そして厳しい経済状況に置かれている2500世帯に収入源を供給することになるだろう。」

(後略)

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( 翻訳者:横尾龍汰 )
( 記事ID:50466 )