パレスチナ:イスラエルの刑務所内のパレスチナ人囚人の健康状態悪化を懸念
2021年01月13日付 al-Quds al-Arabi 紙
■パレスチナ保健省はコロナにかかったパレスチナ人囚人の状態悪化について警告
【ラマッラ:DPA】
パレスチナのマイ・カイラ保健相は水曜日(13日)、イスラエルの刑務所にいるコロナウイルスに感染したパレスチナ人囚人の健康状態が悪化していると警告した。
同相は報道発表の中で、コロナウイルスに感染した囚人である西岸出身のバースィル・アジャージュ(45歳)の健康状態が悪化しており、「緊急の介入を要する」と述べた。
また、コロナウイルスの広まりを踏まえて、介入と、イスラエルの刑務所にいるパレスチナ人囚人、特に疾患のある者を保護するよう国際社会や国際機関、および人道組織に改めて要求した。
そして、中立的な国際委員会の監督の下で、疾患のある囚人と高齢の囚人を釈放し、また囚人にコロナウイルス・ワクチンを接種させることをイスラエルに義務付けるため国際的な圧力をかけるよう促した。
さらに、「特にコロナウイルスの広まりの中で、イスラエルは囚人を医療面で執拗に無視しており、まるで囚人をじわじわと死に追いやる決定のようだ」との見解を示し、刑務所内での(コロナの)流行が続く状況で、イスラエル当局に囚人の生命に関する全責任があるとした。
パレスチナ囚人クラブが発表した声明によると、パンデミックが始まって以来、イスラエルの刑務所の囚人191人の感染が確認されているという。
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( 翻訳者:井上紗良 )
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