レバノン:イスラエルの攻撃を国連に提訴
2021年01月13日付 al-Quds al-Arabi 紙
■レバノンはイスラエルの攻撃を国連に提訴
【ベイルート:アナトリア通信】
レバノンは、同国の主権に対するイスラエルの攻撃について、国連と国連安全保障理事会に提訴した。
国営通信社は「レバノン外務省は火曜日(12日)の夜、ミシェル・アウン大統領の指示に基づき、アントニオ・グテーレス国連事務総長と国連安全保障理事会に提訴を行った」と伝えた。
訴状には、「数日間にわたる継続的かつ深刻な領空侵犯を通じたレバノンの国家主権に対するイスラエルの攻撃は、安保理決議1701の重大な違反である」とある。
また国営通信社は、訴状によれば、これらの違反に対して「地域の安定、安全、平和を維持するために、国連安全保障理事会がイスラエルを非難し、速やかに違反を止めさせる必要がある」と伝えた。
2006年8月、レバノン・イスラエル間の「33日間戦争」を経て、安全保障理事会は、両国間の全ての戦闘行為阻止のために決議1701を採択した。
近頃、イスラエルの戦闘機は、レバノンの領土及び領海侵犯に加え、レバノン領空を利用してシリアの軍事拠点を狙った攻撃を強化している。
なお、イスラエルはシァブアー農場やカフルシューバー丘陵といったレバノン領の一部を占領しており、1978年に国連安全保障理事会からレバノン領全域からの撤退を定めた決議が出されたにもかかわらず、いまだ実行されていない。
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( 翻訳者:坂上晴郁 )
( 記事ID:50473 )