ディヤルバクル県シルヴァンでセルジューク朝スルタンの墓、発見
2021年01月13日付 Hurriyet 紙


ディジレ大学のメフメト・カラコチ学長は、「これは、シルヴァンとディヤルバクル双方の歴史にとって、諸々の出来事に対して異なる見解をもたらす」と述べた。

ディヤルバクルのシルヴァン郡でディジレ大学が行った発掘調査で、アナトリア・セルジューク(ルーム・セルジューク)朝のスルタン・クルチアルスラン1世とその娘サイデ・ハトゥンの墓が発見された。

スルタン・クルチアルスランの墓地調査のため、ディジレ大学のアフメト・タンユルドゥズ副学長を代表として同大学のイルファン・ユルドゥズ教授、オクタイ・ボザン准教授、アイタチ・ジョシクン准教授、博士課程のサーリヒ・エルポラトから成る委員会が設置された。

委員会は歴史史料の調査を行ったのち、郡のすべての墓地の調査を行い、関連する時代に関する知識を持つ関係者と面会した。

入手した情報に従い、オルタ・チェシメ公園にある二つの墓の調査が重点的に行われた。

9日間にわたる発掘調査の結果、スルタン・クルチアルスラン1世とその娘サイデ・ハトゥンの墓に到達した。

ディジレ大学のメフメト・カラコチ学長は、記者発表を行い、今日までに行われた様々な調査では墓の正確な場所を突き止められなかったと述べた。

カラコチ学長は、「文化観光省と共同で行った発掘調査の結果、重要な発見を得た。この墓の人物達の年齢と性別は当該時期に該当した。墓と墓石の形状もまたセルジューク朝時代のものに当たる。これは、シルヴァンとディヤルバクル双方の歴史にとって、諸々の出来事に対して異なる見解をもたらす」と述べた。

ボザン准教授も、歴史的観点から重要な人物の墓を確認したと述べた。同准教授は、「墓所の発見は、私たちの民族史及び親愛の情の点で意義をもっている」と語った。

アイタチ・ジョシクン准教授は、発掘では約35平方メートルの土地で2メートルの深さを掘ったと述べ、墓の基盤に到達したと述べた。

調査隊は細心の注意を払って調査に臨んでいたと説明したジョシクン准教授は、科学委員会における専門家として得られた情報を迅速に検討したと述べた。

ジョシクン准教授は、「調査を行った場所は、アナトリア・セルジューク朝の最重要の君主の墓であった。調査は昼夜問わず細心の注意を払って遂行した」と述べた。

■イルファン・ユルドゥズ教授はシルヴァンの歴史的重要性に言及

調査の5日目に2つの墓と壁の一部を発見したと述べたユルドゥズ教授は、その日の夜まで行われた調査で、遺物が完全に明るみに出されたと明らかにした。

ユルドゥズ教授は次のように述べた。「発掘で出てきた碑文の一部は、当時の書体の特徴を示していた。一つ目の墓に横たわっていた人物はクルチアルスラン1世であり、二つ目の墓に横たわっていたのはその娘のサイデ・ハトゥンであると言える。調査の結果得られた情報に従うと、シルヴァンに所在すると言われていたが、今日まで日の目を見ることがなかったクルチアスラン1世の墓が、[それを示す]あらゆるデータとともに確認されたといえよう。」

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( 翻訳者:森彩音 )
( 記事ID:50474 )