イスラエル当局が「アラキブ村」に182回目となる破壊活動を決行
2021年01月20日付 al-Quds al-Arabi 紙

■イスラエル当局がパレスチナの村「アラキブ」村に182回目の破壊活動を実施

【エルサレム:アナトリア通信】

イスラエル当局は水曜日、ネゲヴ地方にあるパレスチナ人の村落「アラキブ村」に182回目となる破壊活動を決行した。

アラキブ村を守る地方委員会のメンバー、アジーズ・トゥーリー氏は、「本日イスラエル当局は、アラキブ村に182回目の破壊活動を実行した」と述べた。

そして「雨と寒さの中、破壊活動が実施された」と付け加えた。

「これは、コロナパンデミック下で決行された7回目の集落破壊である」と指摘した。

さらにトゥーリー氏は、「住民たちは必ず村落を再建する」と何度も繰り返した。

’アラキブ村の集落は木材やビニール、ブリキでできた(粗末な)造りで、そこに22世帯が住んでいる。

イスラエル当局が初めてアラキブ村を破壊したのは2010年の7月のことだ。それ以来、住民らが村落を再建するたびに破壊活動を繰り返してきた。

イスラエル政府はアラキブ村(の存在)を承認していない。しかし住民たちは、度重なる破壊活動にもかかわらず、その地に留まり続けている。

1948年のパレスチナ大災厄(ナクバ)を記録し認識を広めるためにイスラエル人活動家たち(ユダヤ系およびアラブ系)によって設立された組織「ゾフロット」は、以前のレポートで、「アラキブ村は、オスマン帝国時代にそこの住民が購入した土地に初めて築かれた」と報告している。

ゾフロットは、「イスラエル当局は住民の土地を支配するために彼らを追い出そうとしている。そしてネゲヴ地方の他の数十の村落も承認しておらず、いかなる生活インフラの提供を拒否している」と述べた。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:高沼万惟子 )
( 記事ID:50527 )