モロッコ:表現の自由をめぐり「国境なき記者団」に反論
2021年01月21日付 al-Quds al-Arabi 紙

■モロッコは表現の自由の状況をめぐり「国境なき記者団」に反論

【ラバト:本紙】

文化・青年・スポーツ省の通信部門は水曜、「国境なき記者団」の「不当な攻撃」と「中傷的な言いがかり」に関して説明する声明を発表した。モロッコ国営通信の一部報道によると、同組織は最近、モロッコにおける表現の自由の状況について、重大で事実とは異なる主張を含む「ビデオ」を発表した。

通信部門は「国境なき記者団」の主張に呼応する形で発表された声明において、この組織が「虚偽かつ中傷的な主張を通して国家の諸機関に危害を加えている」と強調した。

同部門はまた、モロッコの司法が公正な裁判の枠組みの中で最終判決を下し、有罪判決もしくは国王の恩赦を利用することで釈放になった記者らの事件を「国境なき記者団」が誤って扱ったと説明した。

さらに、「司法だけが記者らに対してなされる告訴について審理する権限を持っていることをこの組織が認識しつつも、記者という肩書が記者に法を超越させる特別な地位を享受することを可能にするいかなる司法の免責を与えるわけではないということを無視したのだ」と付け加えた。

通信部門によると、「国境なき記者団」はこのビデオを通し、モロッコの諜報機関が記者らに対する司法訴追の背後にいることを「正当化できない」として述べ、「機関システムの看過できない愚かさ」について説明したという。

(後略)

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( 翻訳者:笠井野乃果 )
( 記事ID:50531 )