フランス:控訴院がリフアト・アサド氏に対する第一審判決を支持(1)
2021年09月10日付 al-Quds al-Arabi 紙


■仏控訴院がリフアト・アサド氏に対して下され、拘禁4年を定めた第一審判決を支持

【ダマスカス:本紙】

フランスの首都パリにある刑事控訴院は、シリアのバッシャール・アサド大統領の叔父であるリフアト・アサド氏に対する第一審判決を支持した。同判決は、アパート、シャトー、馬牧場といった形式で9000万ユーロ相当の不法利得を得たとして、同氏に対し拘禁4年およびフランス国内に保有するすべての財産の没収を定めるものであった。

当初の第一審判決を確認したフランス検察当局は、リフアト・アサド氏の資産がシリアの国家予算に起因するものであると考えている。すなわち同氏は、自身がシリアから亡命することの見返りとして、兄であるハーフィズ・アサド氏から自由にすることを許可された国家予算の恩恵を受けたのである。この見解は、スイス人銀行家による複数のメモ、当時のシリア国家予算のほか、複数の証言に基づいている。

今回の判決をめぐる法的背景に関連し、パリ在住の政治作家・弁護士であるザイド・アズム氏は本紙に対し以下のように語った。「リフアトに対する今回の判決は、軽犯罪控訴院が、第一審において昨年中にリフアト・アサドに下されていた判決を支持したものである。第一審判決は、4年間の拘禁に加え、リフアトがフランス国内に保有するすべての財産の没収、さらにはロンドン市とアスタナ市に保有する財産の一部没収を定めるものであった」。

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( 翻訳者:メディア翻訳アラビア語班 )
( 記事ID:50598 )