アルトヴィンのダム建設、完成近づく
2021年01月30日付 Milliyet 紙


アルトヴィン県のチョルフ川での建設が続く、全高275mでトルコ最高かつ「二重湾曲構造の薄型アーチダム」としては世界3位の高さになるユスフェリ・ダムの完成が最終段階に入った。
ムラト・クルム環境都市開発相、アディル・カライスマイルオール交通インフラ相、ベキル・パクデミルリ農林相らがユスフェリ・ダムの現場を視察した。


トルコ国境内で410kmの長さを持ち、北東アナトリア最大級の川であるアルトヴィン県のチョルフ川の流域で、ユスフェリ・ダムならびにHES (水力発電所)プロジェクトは2013年2月26日に当時首相だったレジェプ・タイイプ・エルドアン大統領によって遠隔会議で定礎が行われ、今も建設が続いている。

ユスフェリ・ダムは堤高275mでトルコで一番高く、「二重湾曲構造の薄型アーチダム」部門では世界3位の高さとなり、そこでは558MWの発電量をもつ発電所によって250万人分の電力需要を満たすことができるようになる。

◼︎計画は最終段階に入った

ダム計画はトルコの自己資本と全員がトルコ人の技術者たちによって建設され、昼夜問わず続く計画での作業が最終段階をむかえた。ダムは本体の建造完了まで1mを残すのみであり、リーダーブロックに最後のコンクリートを流し込む作業が行われている。15万2千立米のコンクリートが注がれることで全高275mの本体の建造が完了する。

◼︎大臣ら、視察

ダム計画で本体の建設が最終段階に入ったため、ムラト・クルム環境都市開発相とアディル・カライスマイルオール交通インフラ相とベキル・パクデミルリ農林相が地域を訪問し、ダム現場に視察に入った。大臣たちは建設現場で非公開の会議を実施して、工事関係者から情報収集を行なった。大臣たちが郡の土地の居住地の活動も現地で調査し、発表が行われる予定だと明らかになった。

◼︎本体はビル100階建てに相当

ダムの建設は地上高度440m地点から開始され710m地点まで達し、提高は275mとなる予定だ。ユスフェリ・ダムは提高が100階建ての超高層ビルに匹敵することになり、そこではアルトヴィンからエディルネに道幅13mのコンクリート舗装路を敷設できるか、あるいは120平米の家屋を6万戸建設できるほどの、400万立米のコンクリートが使われる予定だ。

ダム計画では1日に6500立米のコンクリートを流すために、3本の空路によって輸送が続けられている。今年半ば以降に取水が始まり、発電に入る見込みだ。

◼︎143基のダム計画

チョルフ川のトルコ国境内流域では、源流付近のラーレリ・ダムと下流付近のTBMM85周年ムラトル・ダムの間に本流で10基、支流で7基のダムが計画されていた。

この本流でのダム計画のうち4基は運用に入った。うち1基の建設が進む一方、3基は計画段階に入った。支流においては1基が建設中で、5基は計画段階であると伝えられた。チョルフ川水域の支流とともに建設が行われる143基とHESプロジェクトによって年間1万4552GWの電力を供給できるようになる。

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( 翻訳者:伊藤梓子 )
( 記事ID:50602 )