シリア・イスラエル:ロシアは1982年に行方不明となったイスラエル軍兵士2人の遺体をシリアで捜索
2021年02月07日付 al-Quds al-Arabi 紙


■ロシアは1982年に行方不明となったイスラエル軍兵士2人の遺体をシリアで捜索

【テルアビブ:アナトリア通信】

ロシア軍は最近になって、シリアのダマスカスにあるヤルムーク・パレスチナ難民キャンプ近くの墓地で、1982年に行方不明となったイスラエル軍兵士2名の遺体を発見するための捜索活動を開始した。

ヘブライ語の民間紙「タイムズ・オブ・イスラエル」は土曜日、シリアのニュースサイトが伝えた話として、「ロシア軍の部隊は、1982年のレバノン侵攻時にシリア軍との間で行われたスルターン・ヤアクーブ(ベカーア郡の地域)の戦いで殺害されたズヴィ・フェルドマン氏 、イェフダ・カッツ氏の2名のイスラエル軍兵士を捜索している」と報じた。

同紙はまた、「2名の兵士の遺体を捜索する地域は、シリアに駐留するロシア軍によって軍事閉鎖地域に指定され、同軍が遺体が発見された場合のDNA検査も含め捜索を行う」と報じている。

同紙はさらに、「2人の遺体を発見した場合、ロシアはイスラエルとの強固な関係に基づき、兵士を返還するだろう」との予測をしている。

同紙の報道に対するイスラエル側の正式なコメントや、ロシア側からのコメントは、発表されていない。

フェルドマン氏とカッツ氏は、39年前に勃発した「スルターン・ヤアクーブの戦い」で死亡したとおおむね見られている。だが、一方でシリア軍がその戦闘中に両氏を捕らえ、ダマスカスへ移送したとの予測や報告も存在する。

同紙によると、レバノンのベカーア高原でイスラエル軍とシリア軍との間で行われた「スルターン・ヤアクーブの戦い」では、21人のイスラエル兵が死亡、30人以上が負傷した。

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( 翻訳者:吉岡珠実 )
( 記事ID:50645 )