ボアジチ大学に新設される2学部について専門家の見解
2021年02月08日付 Cumhuriyet 紙
高等教育機構のデータによると、ボアジチ大学に新設される2つの学部(法学部とコミュニケーション学部)は、すでにトルコで84の法学部と64のコミュニケーション学部が存在している。法学部のうち29が、コミュニケーション学部のうち17がイスタンブルに存在している。
■専門家たちはボアジチ大学へ向けた新たな攻撃と解釈
全教育専門家協会のスアブ・カラマン事務局長は、学部新設の決定が大統領令によって下されたということが根本的な最大の過ちであると強調し、「大統領令に よって、『思いついた新設しよう』とはならない。このために良質な教育が授けられない。ボアジチ大学に2つの学部を新設し、明日あるいは明後日には神学部も新設しよう。この問題はそこまで進む。」と述べた。ブル新学長が執行部を設けることが出来ないため新学部の開設を検討することを、カラマン事務局長は、「ここで実施されている出来事は、少し人事を進め、少しボアジチ大学の特徴を壊すことである。政治的な懸念を抱えて、このようなことを実行するのは大きな過ちである。」 と述べた。カラマン事務局長は、「今日ボアジチ大学ならば、明日は中東工科大学、あさってはイスタンブル工科大学でもあり得る。ボアジチ大学を前例として、他の大学にも波及しよう。」と述べた。
■固執するエルドアンはというと
前ガーズィ大学コミュニケーション学部コルクマズ・アレムダール教授は、「このことが、任命を受領されない学長を椅子に座るせるために講じられた一歩であることを知らない者はいない。しかし、この一歩さえ学長が大学を運営するには十分ではない。なぜなら、2学部[新設がもたらす票数]は大学の決定機関において多数を握るのに十分ではないからである。しかし、固執はあらゆることを実行させる。特に言い張る人物がエルドアンとバフチェリ[民族主義者行動党党首]であれば。」と述べた。
■仕組みは変化する
トルコ法律協会ヤシャル・チャタク会長は、「ボアジチ大学の常勤教員の構成の上で、変化を生み出しうる。」と述べ、「必要性に基づくものとは考えられない。ボアジチ大学に法学部を開設することをこの流れで理解できない。大学の内部構成を変える複数学部が新設されるのである。」と述べた。
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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:50652 )