レバノン:SNSの炎上を巻き起こしている讃美歌(2)
2021年02月12日付 Al-Nahar 紙

■讃美歌「アナー・アル=ウンム・アル=ハズィーナ」…この讃美歌に関する誤った諸情報、これはあなたたちが知らなければならないことである(2)

【ベイルート:本紙】

・「ナハール」紙はあなた方のために綿密な調査を行った

真相: 2021年2月4日(木曜日)に暗殺された社会主義者で政治活動家のルクマーン・サリーム氏(享年58歳)の葬儀の際、讃美歌「アナー・アル=ウンム・アル=ハズィーナ」が歌われたことを背景に、同曲をめぐって数時間前から議論が炎上している。SNS利用者らや、宗教サイト、音楽サイトは、同讃美歌は「ラフバーニー兄弟による歌詞であり曲」であるとし、他方「曲は音楽家エリヤス・ラフバーニーのものであるが、作詞家は無名の詩人である」とも主張されている。

・精査

事実は全くそうでなく、この讃美歌は、SNS上で主張されているように「ラフバーニー兄弟の曲と歌詞」でもなければ、彼ら兄弟以外のものでもない。

この讃美歌は『マロン=シリアック・アンタキヤ教会典礼マロン派讃美歌編集(ブケルケ 2008年)』257ページにおいて掲載されている。同書は讃美歌について、歌詞はマロン派典礼であり、曲はマロン派起源の大衆歌謡であると言及している。

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( 翻訳者:片居木周平 )
( 記事ID:50693 )