シリア:バイデン大統領はシリアでの爆撃作戦を中断していた(1)
2021年03月05日付 al-Quds al-Arabi 紙
■ウォール・ストリート・ジャーナル紙:米バイデン大統領は、シリア国内の第2の軍事標的への攻撃を、爆撃の数十分前に中止していた。
【本紙:ニューヨーク】
ウォール・ストリート・ジャーナル紙が報じたところによると、米ジョー・バイデン大統領は先週、シリア国内の2カ所の標的に対し攻撃の開始を指示した。しかし同大統領は第2の標的への攻撃を、爆撃まで30分を前にして中止した。
多数の高官が同紙に語ったところによると、F15戦闘機ストライク・イーグルが爆弾の投下地点へ向かっていた際、第2の標的の(施設内の)中庭に女性や子どもを含む多数の民間人を発見し、バイデン大統領の補佐官がそのことについて警戒を促したという。
第2の標的内に複数の民間人を発見したことによる同政権の懸念とそれに続く爆撃の中止は、CNNによって最初に報じられた。これに先立ちバイデン大統領は、シリア問題に関連して大統領として軍事力を行使する可能性について10日間にわたり協議を行ったのち、2月26日、シリア東部に存在するイランに支援された民兵に対する爆撃を指示していた。
ホワイトハウスのジェン・サキ報道官は、以下のように述べた。「大統領は、自身が米国民を守るために行動し、脅威が(自国に)向けられた場合に措置を講じる権利を持つ、という明確なメッセージを送っているのである」。
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( 翻訳者:吉岡珠実 )
( 記事ID:50745 )