シリア:「軍事評議会」の高官がスペイン紙の報道内容を否定(1)
2021年04月05日付 al-Quds al-Arabi 紙


■「軍事評議会」の将校が本紙に対し、国際的決定から乖離した政治的・軍事的ビジョンを創出する情勢の存在を否定

【ダマスカス:本紙】

スペインのプブリコ紙が報じたところによると、マナーフ・トゥラース将軍と複数のロシア当局者との間で会談がもたれた。そこではシリアをめぐる米国のビジョン、さらには軍事機関によって後援される政治的解決策の模索に向けた軍事評議会の設立についての議論がなされたという。

プブリコ紙は同会談の主要な議題となった複数のトピックを列挙したが、それらのなかでも特に重要なものとして、安全を保証し、民兵諸組織から武器を回収するにあたって、シリア国内において主要な役割を果たすとされる軍事評議会の形成を挙げた。

さらに同紙が報じたところによると、バッシャール・アサド氏は名誉大統領としてダマスカスに残留し、中央集権制の代わりに分権制が採用されることが決定された。またシリア北西部にあるユーフラテス川東部地域の管理運営は、クルド民族主義の政党連合によって分権的に進められ、クルド人による独立国家の樹立は見送られた。またシリア北部にあるユーフラテス川西部地域については、トルコの承認のもと、国内の反体制派諸組織の連合によって管理運営がなされる。

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( 翻訳者:木戸 皓平 )
( 記事ID:50875 )