パレスチナ・イスラエル:我々はエルサレム抜きの総選挙実施を受け入れない
2021年04月10日付 al-Quds al-Arabi 紙
■パレスチナ高官:我々はエルサレム抜きの総選挙実施を受け入れない
【ラーマッラー:DPA】
パレスチナ解放機構(PLO)の高官は土曜日、エルサレム市抜きの総選挙の実施はパレスチナ人として受け入られないと表明した。
PLO執行委員会の委員で、ファタハの有力な高官であるアッザーム・アフマド氏は、パレスチナの公共放送局に対し、「我々はエルサレム抜きのいかなる状況下でも総選挙の実施を受け入れない」と述べた。
アフマド氏は、エルサレム抜きのパレスチナ総選挙の実施は、ドナルド・トランプ前米大統領が去年発表し、パレスチナの人々が強く拒否した「世紀の取引」を政治的に実行するものだと見なした。
加えて、「我々の立場は、エルサレム抜きのいかなる選挙もなく、イスラエルとの紛争解決もない、という点で明白である。なぜなら、聖地はパレスチナ問題の本質だからだ」と述べた。
同氏は、パレスチナ自治政府(PA)がイスラエルに対して、妨害せずに、エルサレムでのパレスチナの選挙実施を保障することに関して署名された協定を遵守するよう正式に要請したが、依然として返答がないと指摘した。
アフマド氏は、欧州連合やアラブ諸国、さらには国際社会の複数の当事者と重点的な接触が行われ、エルサレムでのパレスチナの選挙実施の認めさせるために介入し、イスラエルに圧力をかけよう求めたと述べた。
(後略)
この記事の原文はこちら
( 翻訳者:吉岡珠実・野尻栞音 )
( 記事ID:50896 )