モロッコ:政府がラマダン月中の夜間外出禁止を決定、国民の間に怒りの波紋広がる
2021年04月09日付 al-Quds al-Arabi 紙

■モロッコ:政府がラマダン月中の夜間外出禁止を決定、国民の間に怒りの波紋広がる

【ラバト:本紙】

モロッコ当局が先日下した決定に対し、モロッコ国民からは「困難であり受け入れがたい」との声が上がっている。当局が、4月13日から5月13日までのラマダン月における夜間外出禁止の制限強化を承認したためである。

モロッコ政府はこの措置の背景で、「COVID-19」感染拡大に歯止めをかけることを目指している。公式の声明は「来るラマダン月の第一日目より、特例を除き全国レベルで毎日夜8時から翌朝6時までの夜間の移動が禁止され、これまでに発表された様々な予防措置は引き続き適用される。」と発表している。

モロッコのサアドッディーン・ウスマーニー首相は、自身の公式ツイッターのつぶやきで「ラマダン月中の夜間の移動は、特別な場合を除き毎日夜8時から翌朝6時まで全国的に禁止され、既に発表されている様々な予防措置は継続されることが決定した」と述べた。

政府の声明によると、今回の決定は、「特に変異株の出現に伴い、新型コロナウイルス感染拡大防止のための措置を継続する必要性がある」とする科学技術委員会の提言に従ってなされた。というのも、国民の健康を守るための予防措置を強化するという文脈で、モロッコ社会の構造から認められるこの聖なるラマダン月における広範囲な移動を考慮に入れ、またこの聖なる月が経過するにあたり人々が適切な健康状態でいることが、ラマダン月の重要な宗教的象徴を反映するだろうということに配慮して下された。

(後略)

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( 翻訳者:二瓶恵理子 )
( 記事ID:50897 )