ラマダーン月に切迫するアラブ経済(1)
2021年04月11日付 al-Quds al-Arabi 紙


■今年のラマダーン:アラブ人は切迫する経済状況に苦しんでいる……西側のイスラーモフォビアが拡大

【特派員:本紙】

今年も祝福すべきラマダーン月が到来したが、一部のアラブ諸国、特にシリア、レバノン、イラク、スーダン、リビア、イエメンは厳しい経済状況に置かれている。また、いくつかの西側諸国におけるイスラーモフォビアの拡大については言うまでもないだろう。

経済危機と大規模な燃料不足に直面しているシリアでは、政権による無策のなか、市民たちは、自分たちがラマダーン月に食料を確保することは不可能であろうと考えている。政権が国内取引・消費者保護省を通して、シリア貿易公社のホールにて5万シリアポンドという額でフードバスケットを販売することを発表したからである。この発表は市民の間に明らかな怒りをかき立てた。

多くのシリア人の怒りをかき立てたのは、フードバスケットに公務員の平均月給に等しい価格が設定されたことと、バスケットの中身が、多く見積もったとしても平均的な家庭において一週間で消費されるほどの分量にすぎなかったことである。

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( 翻訳者:前田 遥 )
( 記事ID:50900 )