ラマダーン月に切迫するアラブ経済(2)
2021年04月11日付 al-Quds al-Arabi 紙


■今年のラマダーン:アラブ人は切迫する経済状況に苦しんでいる……西側のイスラーモフォビアが拡大

【特派員:本紙】

イラクでは、例年と異なり、家族たちは国家が直面している経済危機のなかでラマダーン月を過ごすことになる。この経済危機は、同国政府が先月、イラクディナールに対して米ドルの価値を引き上げることを決定したことによるものである。

イラクの市場では、ラマダーン月に先立つ数日間において例年見られるような、主要な必需品や食料品の購入に関連する広範な反応は起こらなかった。こういった物品のほとんどの価格が上昇したことがその理由である。

政府による決定の直後、イラク中央銀行は対1米ドルの為替を1,190イラクディナールから1,450イラクディナールへと引き上げた。これは産業・農業状況の悪化や、近隣諸国からの輸入品への半ば全面的な依存といった一連の危機に苦しんでいるイラクの地元市場に対し、さらなる悪影響をもたらした。

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( 翻訳者:前田 遥 )
( 記事ID:50901 )