イエメン:内戦下におけるラマダーンがもたらす負担
2021年04月12日付 al-Quds al-Arabi 紙

■イエメン:ラマダーンは過酷な戦争の状況下において、高額の必需品により大多数の人々に負担を負わせている

【タイズ:本紙】

イエメンにおける聖ラマダーン月は、2014年の終わりから続く内戦状態による物価高や給料の減額、また一年近くに渡る給料の未払いに苦しむ大多数の単純労働者の肩に重くのしかかっている。

火曜に始まったラマダーン月を迎えるに相応しい経済力や生活の能力の欠如は、イエメン人の苦難と嘆きを増大させた。ラマダーン月は、それに結びついたイエメンの習慣と伝統が根付く、彼らの心の中で特別な場であるからだ。また、それはラマダーン月以外ではイエメンの食卓には現れないようなものを含む、最高のラマダーン料理によるラマダーン月に向けた様々な準備を経てきちんとラマダーン月を迎えることから始まり、悔い改め、信仰心を高め、毎晩の夜間礼拝(タラーウィーフ礼拝)に取り組むことで終わる。

多数のイエメン人労働者によると、イエメンにおいてラマダーン月の訪れは、それが到来すると喜びが各家庭を包み込んでいた内戦前ともはや同じものではない。今日では、家族の主に負担を負わせる重荷となり、彼らは子供や家族のためにラマダーンの基本的な必需品を調達することは困難であるとしている。

(後略)

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( 翻訳者:河野雪乃 )
( 記事ID:50904 )