パレスチナ:UAEがイスラエルの「独立」を祝福
2021年04月16日付 al-Quds al-Arabi 紙


■イスラエルの「独立」に対するUAEの祝福!

【本紙】

在イスラエルUAE大使館は2つのツイートを投稿した。ひとつはアラビア語で、「我々はイスラエル市民の幸せな独立記念日を願います」と述べた。ふたつ目は英語でツイートされ、ヘブライ語をラテン文字に転写した「独立記念日おめでとう」(「Yom ha’atzmaut sameach!」)という文が続いた。それはイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相の心を喜ばせる行為であり、同首相は「イスラエルの全国民からあなたたちに感謝を!」と返した。

占領国イスラエルにあるアブダビ大使館はこの声明により、現代アラブ史において前例のない政治的行為を行った。そしてこの行為は、イスラエルとの「平和協定」が意味するものを超えている。同協定は、軍事・安全保障上の敵対行為の停止と同義であるとみなされている。

エジプトとヨルダンのアラブ和平協定、およびパレスチナのオスロ合意(「アブラハム合意」に先立つ)は、強要に近い選択であり、敵同士の間で起きた数十年に渡る戦争行為を受けたものであった。またそれらの合意は、両者の間の軍事作戦を停止することで敵を友人に変えることはなかった。それらの合意は言うまでもなく、イスラエルによるアラブの土地の占領を承認することを意味するものではなく、またそれらがパレスチナやアラブおよびイスラーム諸国に抗するかたちでイスラエルとの同盟へと変化することは考えられない。

(後略)

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( 翻訳者:堀内優希 )
( 記事ID:50927 )