カタール:FIFAはカタールW杯延期を計画しているか?(1)
2021年05月12日付 al-Quds al-Arabi 紙
■FIFAはカタールワールドカップの2023年への延期を計画しているか?
【本紙:ハフィーズ・ダラージー】
2021年6月初旬に予定されていたW杯アフリカ地域予選の開始日程が9月初旬まで延期されたのは、コロナ流行の影響による健康上の理由、またアフリカの一部の国々が試合を主催するにあたっての困難が存在するためである。さらに南アメリカ地域、アジア地域、および北中米・カリブ海地域のW杯予選の開始も同じ理由で延期されるという事実は、カタールで予定されている同杯決勝戦が2023年11月に延期される可能性があることを示唆している。こうした延期措置は、残りの国際試合および大陸内試合の日程にまで影響を及ぼす類のものとして初の事例である。また各国が独自に実施している予防措置により、予定通りの時間、場所で各予選試合が開催されることが妨げられる可能性があり、試合の延期や、その他の国際試合、大陸試合、地域試合の日程変更が余儀なくされるだろう。これによりFIFAはカタール当局に判断を委ねることなくW杯の日程を一年遅らせなければならない。そして、開催国であるカタール自身が既成事実に直面していることに気づくのはその後である。
一部のオブザーバーらは、今回の延期措置はW杯の決勝試合を2026年から毎2年ごとに実施する計画を検討しているインファンティーノ(会長率いる)組織委員会が後々実現しようと試みている新計画の一部であると考えている。また別の計画のなかでは、同委員会は、(実際にカメルーンでの開催が2022年1月に延期されたように)予選の日程を夏から初冬へと変更した末、前回のラバト会議をもってインファンティーノ氏がアフリカ・サッカー連盟の守護者へと変貌を遂げた後に、同連盟に対しアフリカ・ネイションズカップの4年に1度の開催を強制することを望んでいる。
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( 翻訳者:本多香奈 )
( 記事ID:50953 )