シリア:「ホワイト・ヘルメット」隊長がカナダによる当団体への資金提供停止の真相を語った
2021年04月28日付 al-Quds al-Arabi 紙


■カナダの「ホワイト・ヘルメット」への資金提供停止の真相はいかに?

【アンタキア、イドリブ:本紙】

シリアの民間防衛隊である「ホワイト・ヘルメット」のラーイド・サーリフ隊長は、本紙への特別声明のなかで、「カナダ政府は団体への支援を完全に停止したのではなく、カナダ政府が以前資金援助していた女性プログラムへの資金提供を中止したのである」と語った。

同氏の発言は、カナダがホワイト・ヘルメットへの資金援助を完全に停止させたとして同国メディアが報じた内容を、より明確化することを目的とした。同国の「グローブ・アンド・メール」紙は数日前にすでに民間防衛隊への資金供与停止について報じており、その最新の事例は政権軍がシリア南部を掌握した2018年夏、ホワイト・ヘルメットの指導者たちが同地から撤退したのち、ヨルダン国内の難民キャンプの取り残された43人に対し、70米ドルの月給の削減が行われたことであった。同紙によれば、この際ホワイト・ヘルメットは、民間防衛活動に従事していた98人のボランティアとその家族(総勢422人におよぶ)を、特定の期限内にイギリス、ドイツ、カナダといった国々に再定住させることを目的として、(一旦)ヨルダンに避難させることに成功していた。また、これにともない、ヨルダンに残った民間防衛活動ボランティアおよびその家族に対する給与支払いは、2020年11月に終了したのだという。

(後略)

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( 翻訳者:内田かぐ美 )
( 記事ID:50983 )