エジプト:シーシー大統領、「女性器割礼」に対する罰則強化を承認
2021年05月01日付 al-Quds al-Arabi 紙


■シーシー大統領は「女性器割礼」に対するより厳しい罰則を承認する

【本紙】

エジプトのアブドゥルファッターフ・シーシー大統領は、女性器割礼の罪に対するより厳しい罰則に関する代議院の改正法案を承認した。

ウェブサイト「RT」が掲載した内容によると、新たな改正法は以下のように定めている。「外性器の部位を部分的に、または完全に切除することによって女性器割礼を行った者、あるいはこれらの器官に損害を与えた者は、5年以上の懲役に処せられる。この行為から恒久的な障害が生じた場合、罰則は7年以上の厳しい懲役となり、その行為が(対象者の)死をもたらした場合については、罰則は10年以上のより厳しい懲役となる」。

懲役刑は同様に、この法律の第242条2項に規定されているように、女性に対する割礼を求めたうえ、(その求めに応じて)実際に割礼を実行させた者に対しても科される。

同サイトによると、女性器割礼の罪を、同法律の第171条に定められたいずれかの手段によって促進、奨励、または擁護した者は、たとえ実際の行為(実行の有無)に影響を及ぼさなかったとしても、懲役を科される。

改正法は、女性器割礼が、正当な範囲内で行われる場合を除いて接触が許されない肉体の神聖性に対する侵害を表しており、社会によって推進される基本的・倫理的な要素に悪影響を及ぼしていることを確認しつつ、同様の現象に対抗することを目的としている。同様に、同法は憲法上の規定に適合していることが指摘された。

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( 翻訳者:野口藍良 )
( 記事ID:50996 )