イラク:ニーナワー県知事が首相に対し「イスラーム国」家族らの移送を思い留まるよう求める
2021年05月06日付 al-Quds al-Arabi 紙


■イラク:ニーナワー県知事はカーズィミー首相に対し、ハウル難民キャンプの避難民をニーナワー県へ移送するのを待つよう呼び掛ける

【バグダード:本紙】

ニーナワー県知事のナジュム・ジュブーリー氏は昨日木曜、首相職へ文書を送付し、シリアのハウル難民キャンプの難民を、モースル市南部のカイヤーラ地方にあるジャダア難民キャンプへ移送することを思い留まるよう求めた。また同氏はその理由として、「イスラーム国」の家族らの帰還、さらにいくつかの県からのニーナワー県への帰還に関して、民衆からの広い反対が存在することを挙げた。

同氏は声明のなかで「難民たちを移動させるために提案された地域では、イラク軍兵士あるいはテロリストによって殺害された犠牲者を身内に持つ彼らの家族たちの人口割合が高い」ことを前提としつつ、「こうした措置の継続がもたらす結果」について警告した。

ジュブーリー氏は「イスラーム国の被害者たちが難民キャンプを襲撃し、収拾がつかなくなる事態」が発生する可能性を否定しなかった。また「効果的な解決策を立てるため、(ニーナワー)県の地方行政を参加させ、この問題について意見交換すること」の必要性を強調した。

「イスラーム国」の家族100世帯を、ハウル難民キャンプからモースル南部にある複数の難民キャンプへ帰還させることが決定している。

(後略)

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( 翻訳者:横尾龍汰 )
( 記事ID:51024 )