レバノン:ヒズブッラ―がイスラエルに対抗し国境地帯で軍備増強
2021年05月10日付 al-Quds al-Arabi 紙
■ヒズブッラーはイスラエルの軍事演習に対するナスルッラー書記長の警告の後、国境において万全の準備を整える
【ベイルート:本紙】
レバノンのヒズブッラーは、万全の準備を整えた状態で、占領下のラッス・ナークーラからシャブアー農場までの南部国境に沿って軍隊を配備した。これは、占領下パレスチナの南部および北部の国境線における、戦争を模したイスラエルの大規模軍事演習に応じて行われた。
政治・情報アナリストでイランに長く滞在するアムハズ・ハカム博士は「ヒズブッラーは国境およびレバノン全土において万全の準備を整えている...同様に(抵抗)枢軸の諸チームも完全な準備が出来ている。今日の作戦においてイスラエルの占領が犯す、いかなる愚行は自殺行為となるだろう」とツイートした。さらに、ハッシュタグ「(イスラエルは)あえてそうすることはないだろう」で自らのツイートを締めくくった。
こうした準備態勢は2006年7月の戦争以来、初めてとられたものであり、イスラエルの作戦の規模に準じている。
これに先立ち、ヒズブッラーの書記長であるサイード・ハサン・ナスルッラー氏は「世界エルサレムの日」に敵であるイスラエルに向けてメッセージを送っていた。同氏はメッセージのなかで、「それが軍事的なものであれ治安上のものであれ、我々はいいかなる過ち、違反、侵略行為にも寛容にはならず、容認することもない」と強調した。
さらに同氏は「我々には警戒を呼び掛ける権利がある」と述べ、「交戦規定へのあらゆる違反や、敵が訴える可能性があるあらゆる治安―軍事攻撃が、今回の大規模作戦には含まれている。彼らは我々が恐れていたり、侵略に対抗する前に熟考するとでも考えているのだろうが、それは間違いである」と付け加えた。
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( 翻訳者:河野雪乃 )
( 記事ID:51032 )