モロッコ:パレスチナ市民に対する緊急人道支援
2021年05月15日付 al-Quds al-Arabi 紙
■モロッコはガザとヨルダン川西岸に対し緊急人道支援を行う
【ラバト:ターハル・タウィール、本紙】
モロッコ外務省は、アル・コッズ(エルサレム)委員会の委員長を務めるムハンマド6世が、ヨルダン川西岸とガザ地区に住むパレスチナ市民に対する緊急人道支援を送るよう指示を与えたと伝えた。
外務省の発表によると、今回の人道支援は40トンで、基本的な食料や応急処置のための医薬品、毛布が含まれており、これらの支援物資はモロッコ軍の航空機によって輸送されるという。
なお同省は、パレスチナ問題に対するモロッコの継続的な支援と、同胞であるパレスチナ人民とモロッコとの永続的な連帯の一環として、アル・コッズ委員会の委員長であるムハンマド6世が本決定を下したと明らかにしている。
モロッコは既に占領下のパレスチナにおける暴力行為を最も強い表現で非難しており、こうした暴力行為の継続は溝を深め、憎悪を掻き立て、中東地域における和平の機会をさらに遠ざけるだけであると述べている。
また、先の発表は以下のような文言で締められている。「パレスチナ問題を最大の懸念事項として掲げているモロッコは、1967年6月4日時点での境界線内に東エルサレムを首都とするパレスチナ国家の樹立による平和で安全に共存する二国家解決の実現を固く支持し続ける。」
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( 翻訳者:二瓶恵理子 )
( 記事ID:51051 )