トルコ航空宇宙産業株式会社(TUSAŞ)ギョクベイ・ヘリコプタープログラムの長、ギョクハン・トゥルスン氏は「特に飛行テストでは重量、バランス、速度、高度の点でヘリコプターの限界を超えた。最も重要な特徴の一つは自動運転技術を自社で開発している点である。この点において自動運転のテストも開始段階にある。」
独自のプラットフォームを通じて、トルコの汎用ヘリコプター需要を満たすため開発されているギョクベイ・ヘリコプターは、テストで限界を突破し配備準備を進めている。
トルコ航空宇宙産業株式会社(TUSAŞ)ギョクベイ・ヘリコプタープログラムの長、ギョクハン・トゥルスン氏は、アナトリア通信に、ギョクベイ・プログラムの中でヘリコプター産業の創設に向けて、巨額の基礎投資を行っていると語った。トゥルスン氏は以下のように述べた。「大統領府の防衛産業庁の支援を受け2013年にプロジェクトをスタートさせた。2018年の初飛行から今日まで集中的に飛行・陸上テストを行ってきた。」
「プロトタイプの3号機は完成し、4号機は製造段階にある。プロトタイプは飛行・陸上テスト、品質チェック、認可テストを行っている。来年中に初回の引き渡しを予定している。」
トゥルスン氏は、特徴に注意を払って同様の既存機種と比べると、ギョクベイ・ヘリコプターは非常にハイレベルであり、「重量バランス、高度、スピード、ヒューマン・インターフェース・デバイスにおいて多くの高度な特性がある。この点においてギョクベイヘリコプターに対し、国軍、保健省、農林省、警察庁から期待を寄せていただき、様々なタイプのヘリコプターを生産している。救助捜索、火災、移動手段、VIPなどといった様々な用途が可能になる。」
トゥルスン氏は、認可途中のヘリコプターが自身の[性能]を示すことは、クライアントに届ける前に確実に完遂すべきことを済ます点で最重要事項であるとし、次のように語った。「この点に関しては民間航空総局と協力し進めている作業がある。デザイン、製造、テスト,検査といった項目に関して継続的に話し合っている。この議論の末に[性能]を証明し、クライアントに届けられるヘリコプターの形ができることを願う。」
■治安部隊の様々なニーズを満たす
ギョクハン・トゥルスン氏は、ギョクベイがスピード、性能、大きな内部空間や様々な形態を備えている点において既存のヘリコプターを上回っていると言う。このことがまず国内市場を始め、海外需要も増しているとし、まず国内販売を始め海外市場に対してもヘリコプターの販売を計画しているとした。
トゥルスン氏は、陸軍、空軍、海軍、軍警察司令部はそれぞれのミッションに応じて異なる要求があるとし、「このニーズに合わせて様々な付加機能をヘリコプターに導入しており、各軍司令部の要求を満たすことができるだろう。」と論評した。
また現状3つのプロトタイプが陸上・飛行テストを続けているとし、「特に飛行テストでは重量、バランス、速度、高度の点でヘリコプターの限界を超えた。最も重要な特徴の一つは自動運転技術を自社で開発している点である。この点において自動運転のテストも開始段階にある」と述べた。
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( 翻訳者:佐々木萌乃 )
( 記事ID:51106 )