ソイル内相とチャルシュカン警察副長官、対立の舞台裏
2021年05月29日付 Cumhuriyet 紙
ジュムフリイェト紙のバルシュ・テルクオール記者がスレイマン・ソイル内相とムスタファ・チャルシュカン警察副長官の間の長きにわたる対立の舞台裏を語る。
本紙のバルシュ・テルクオール記者が、スレイマン・ソイル内務大臣と警察総局のムスタファ・チャルシュカン副長官の間の長きにわたる対立の舞台裏を語った。
また、テルクオール記者は「犯罪組織の幹部や構成員になる」罪で捜査が始まったセダト・ペケル容疑者の主張に関して、興味深いコメントを残した。
ペケル容疑者の主張で始まった捜査で何があったのか、Cumhuriyet TVに明かしたテルクオール記者は、司法当局は捜査開始にあたって大統領の言葉を待っていたこと、エルドアン大統領の発言の後に法的手続きが開始されたことを明かした。
■ソイル内相とチャルシュカン警察副長官の対立は「政権内のケンカ」
テルクオール記者は、スレイマン・ソイル内相とムスタファ・チャルシュカン警察副長官の間で長きにわたる対立があることを語った。
テルクオール記者は、チャルシュカン警察副長官が本紙のセイハン・アヴシャル記者に言った「ムスタファ・チャルシュカンほどの人間をいったい誰が下ろせるってんだ。見てやろうじゃないか」との発言を重視しており、「セダト・ペケル容疑者の声明は完全にこの点と一致する。つまりソイル内相とチャルシュカン警察副長官の対立を裏付けている。一つに、スィリヴリ警察署のハカン・チャルシュカン署長の自殺。この問題は当時イスタンブル県警本部長だったチャルシュカン警察副長官と内相の間の問題の一つだった。もう一つに、内相の息子の車が停止させられたという疑惑。誰が止められるかといえば、おそらくイスタンブル警察だ。ペケル容疑者の声明はこの緊張関係に影響を与えている」と語った。
テルクオール記者は、ペケル容疑者に関する疑惑の発覚後スレイマン・ソイル内相に対してAKPから擁護の声がなかったことを指摘し、「その沈黙の間、誰がソイル内相を守ったのか我々は見た。だが、誰を守らなかったのかも見た」と語った。テルクオール記者は続けて、「AKPは一枚岩ではない。いくつにも分裂している。今日のムスタファ・チャルシュカン警察副長官の説明で、政権内でケンカが起こっていることが分かった」と話した。
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( 翻訳者:麻生充仁 )
( 記事ID:51126 )