モロッコ:アラブ議会、セウタの移民危機に際しモロッコと連帯(1)
2021年06月12日付 al-Quds al-Arabi 紙
■モロッコとの連帯のために…アラブ議会は緊急会合を要求
【ラバト:本紙】
アラブ議会は金曜日、モロッコがスペインに対して未成年問題を「利用」したことで非難した欧州議会の決議に反対するかたちで、モロッコと連帯するべく、来たる6月26日に会合を開催するよう呼びかけた。また、湾岸協力会議は、欧州議会の決議に対する拒否の意を明らかにした。
欧州議会は木曜日(6月10日)、議員397人の賛成により、「セウタの移民危機におけるモロッコの未成年問題の利用」と認定したものを拒否する決議を承認した。なおこの決議に対する反対は85人、棄権したのは196人である。
決議によると、モロッコは「未成年問題をスペインに対する政治的圧力を目的とした道具として利用」しており、近頃国境警備を緩和したことを受け、セウタへの移民数が増えたとしている。
アラブ議会は声明において、「欧州議会の決議に関する議論のため、6月26日にエジプトの首都カイロで緊急特別会合を開催する」ことに合意したと述べ、欧州議会の決議には「移民問題に対するモロッコの政策に関して根拠のない虚偽の告発が含まれていた」と付け加えた。
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( 翻訳者:二瓶恵理子 )
( 記事ID:51185 )