チュニジア:若者と警察の対立
2021年06月13日付 al-Quds al-Arabi 紙

■チュニスで警察の暴力に対するデモに続き衝突が発生

【チュニス:本紙】

首都チュニス近郊で土曜(6月12日)夕方、若者らと警察官が衝突した。それは若者の一人が警察によって逮捕されたのちに死亡した事件を受け、政府や警察の暴力に対するデモのほんの数時間後に起きた出来事である。

AFP特派員の目撃によると、数十人の若者が、庶民的なシディ・アシーヌ地域の警察署付近で催涙ガスを発射した警察に対し、爆発物や爆竹を投げつけたという。

同地区に住むアフマド・ビン・アマーラとよばれる若者が逮捕後に亡くなった出来事を受け、ここ数日間夜間の暴動が起きている。

夕方には、左翼活動家数十人と多くの庶民的な地区の住民が内務省の前でデモを行い、彼らは「誰が私たちを警察から守ってくれるのか」「命を救って…警官を訴える」などのフレーズが書かれたプラカードを手に持って抗議活動を行った。

過去3年間、逮捕後に非業の死を遂げた3人の若者の母親たちもデモに参加し、息子たちのために「正義」を要求した。

デモ参加者らは、デモ開始時にチュニジアの首都中心部にあるハビーブ・ブルギーバ通りで警察を目がけて椅子を投げつけ、多くの人が逮捕された。

女性教師として働いている抗議者は、「学校はもはや価値も、有効性もなく、私たちの生徒はヨーロッパへのボートで命を危険にさらしている」と述べ、「私たちは彼らの将来を危惧している」と付け加えた。

(後略)

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( 翻訳者:井上紗良 )
( 記事ID:51193 )