ヘーゼルナッツ収穫期近づき、生産者はドルベースの公示価格を要求
2021年06月14日付 Cumhuriyet 紙
ヘーゼルナッツの収穫時期が近づく中、生産者たちは公示価格を待っている。今年は、価格のドルベースでの公示と最低価格3.5ドルを望んでいる生産者は、市場での独占を防止するためにも、ヘーゼルナッツ生産販売協同組合の強化を望んでいる。
レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領は、先週行った発表でヘーゼルナッツの価格を近日中に公示すると述べた。農産物公社によって公示される価格については、「適正な価格になるだろう。」と述べた。オルドゥとともにヘーゼルナッツの2大生産地の一つであるギレスンの農業組合ヌレッティン・カラン組合長は、ヘーゼルナッツの価格が収穫期前に公示される必要があると述べた。カラン組合長は、次のように続けた。
「8月に収穫が始まる。そのため、遅くとも7月に価格が公示される必要がある。生産者は、収穫を行う品物の価格を知ってほしい。また、その価格によって算段が可能になってほしい。為替レートの高騰の対策として、定期的な価格の公示を要求する。つまり、6月に公示された価格と収穫期末の公示価格が同じであるはずがない。さらに、全てこうした計算を行う際に、輸出業者の収穫データではなく、関係省の収穫データを考慮するべきである。」
昨年公示された22リラの価格が最低でも40%増加するのを期待していると述べたチャルシャンバ・オーガニック・ヘーゼルナッツ生産者協同組合アリ・バクル会長は、一時ヘーゼルナッツの価格が6ドルから7ドルまで上昇したと述べた。バクル会長は次のように続けた。
「しかし、現在の価格は、約2.5ドルである。つまり、トルコリラとして価格が上昇しても、ドルとしては常に下降している。この状況は、当然ながら輸出業者に利している。輸出業者は、国内市場ではトルコリラで買い、国外にドルで売る。このため、私たちは、ヘーゼルナッツの価格もドルでの公示を望んでいる。このほか、為替レートの上昇ゆえに投入原価も常に増加している。」
■価格ではなく買い付けが大事
ヘーゼルナッツの価格の公示以上に、買い付けの量が重要であると強調したトルコ技師・建築家会議所連合の農工会議所バーキー・レムズィ・スイチメズ会長は、農産物公社がヘーゼルナッツに関する専門組織ではないと強調し、「農産物公社の創設の主要な目的は、穀物と豆類である。このため、農産物公社は市場の調整において効果的でなく、不十分である。十分な買い付けを行わないため、生産者が独占企業群の傘下にとどまっている。」と述べた。スイチメズ会長は、 「ヘーゼルナッツ生産販売協同組合が、かつてのようにヘーゼルナッツを手がけて価値を高めて販売するべきであり、市場の75%を占める海外資本による独占を崩さなければならない。」と述べた。
この記事の原文はこちら
( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:51202 )