エジプト:複数の人権団体がエジプト国家による拷問の慣行を非難
2021年06月27日付 al-Quds al-Arabi 紙
■複数の人権団体:エジプト国家は組織的に被拘留者を拷問している
【カイロ:本紙】
エジプトの複数の人権団体が、毎年6月26日にあたる「拷問の犠牲者を支援する国際デー」と連動して、エジプトで行われている拷問の慣行に焦点をあてた。
国連拷問禁止委員会の説明によると、エジプトの5つの人権団体は先週土曜日(6月26日)に出された共同声明のなかで、エジプトにおける拷問はエジプト国家が囚人に対して行っている組織的慣行であることを明らかにした。
同声明に署名した組織のリストには、カイロ人権研究センター、エジプト人権・自由事務所、エジプト人権イニシアチブ、友愛センター、エジプト人権戦線が含まれた。
同諸組織は、エジプトにおける拷問および強制失踪の犠牲者への全面的な支援を発表すると同時に、拷問犯罪の当事者に対して責任を負わせ懲罰を与えることが、同様の犯罪と戦うためのもっとも重要なステップの一つであることを明確にした。
同諸組織は、以下のように述べた。「過去数年間において、刑事司法制度は逮捕の段階から裁判の段階に至るまで、全ての段階において拡大した。何百人もの命を奪うことにつながる、容疑者・被拘留者に対するあらゆる形態の拷問および人道的虐待の採用は、加害者に対する免罪や罰則の緩和が存在している事情を鑑み、過去に犯された犯罪の規模とは比べ物にならないものである」。
(後略)
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( 翻訳者:野口藍良 )
( 記事ID:51259 )