シリア:政府軍がイドリブ県とハマー県への攻撃を激化…越境人道支援の期間終了迫る
2021年06月27日付 al-Quds al-Arabi 紙
■シリア:イドリブ県とハマー県への爆撃…2つの国境通行所を経由した越境人道支援を延長する決議案
【ダマスカス:本紙】
シリア北西部に位置するイドリブ県は、依然として軍事作戦と無差別攻撃の舞台だ。シリア政府軍とその同盟軍は、ロシアの偵察機やイランの民兵機が激しく飛び交う中、イドリブ県およびハマー県一帯に砲弾とミサイル弾による激しい攻撃を続けている。ロシアは、北部のシリア政府の支配が及ばない『解放区』への国境通行所を経由した人道支援の搬入に関する国連安保理決議案に今回も反対し、この支援のすべてが政府の便益のために、政治的・軍事的・経済的目的で有効利用されるべきという意向を示している。
地元の情報筋が本紙に語ったところによると、政府軍は「ベニンおよび周辺の森」の村落に激しい砲撃を行い、その数は20発に及ぶということだ。
激しく飛び交う戦闘機
シリア人権監視団によると、政府軍は日曜日、イドリブ県南部郊外のフレイフェル村、ベニン村、ファッティーラ村、バーラ村とハマー県北西部のガーブ平原に新たな地上攻撃を行った。さらにラタキア県北部のアクラード山地方や、イドリブ県南部のザーウィヤ山地方の主要な監視所も爆撃した。一方、反体制武装連合は一昨日、ラタキア県北部郊外のサルマ市にある政府軍と同盟者部隊の軍事基地を攻撃した。
(後略)
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( 翻訳者:金子将己 )
( 記事ID:51269 )