犠牲祭まで数日に迫るなか、2021年の犠牲獣の値段が明らかになった。トルコ農業組合連合(TZOB)のシェムシ・バイラクタル会長は犠牲獣の値段を公表した。
バイラクタル会長は「大型の犠牲獣は1頭あたり6500〜35000リラ、小型の犠牲獣は1頭あたり1300〜5000リラの間で変動する。重量あたりの値段は大型の犠牲獣は1kg 24〜35リラ、小型の犠牲獣は1kg 24〜40リラの間だ。」と述べた。
トルコ農業組合連合(TZOB)のシェムシ・バイラクタル会長は犠牲獣の値段は県ごとや重量によって違いが出るが、大型の犠牲獣は6500〜35000リラ、小型の犠牲獣は1300〜5000リラの間で変動し、重量あたりの値段は大型獣は1kg 24〜35リラ、小型獣は1kg 24〜40リラになると明かした。
バイラクタル会長は発表で、各農業組合から得られた情報によると、県ごと、重量ごと、品種、または大型獣の雌牛、若雌牛、去勢牛、小型獣の羊、雄羊、1歳の子羊、山羊のいずれであるかで犠牲獣の価格は変わると述べた。
平均金額を公表したバイラクタル会長は「今年は、国内の犠牲獣の平均金額は大型獣なら1頭あたり6500〜35000リラ、小型獣なら1頭あたり1300〜5000リラの間で変動する。重量あたりの価格は大型獣なら1kg 24〜36リラ、小型獣なら1kg 24〜40リラの間だ。」と伝えた。
バイラクタル会長はこの価格は祝祭が近づくにつれて、また需要の状況によっても変わると説明したうえで、トルコの平均を見ると、重量あたりの価格は大型獣なら1kg 29リラ46クルシュ、小型獣なら1kg 33リラ36クルシュであると明かした。
バイラクタル会長は1キログラムあたりの販売価格は大型犠牲獣の場合、最も多く販売されている3県では、イスタンブルのヨーロッパ側とアジア側で32〜35リラ、アンカラで26〜30リラ、イズミルで24〜35リラ、小型犠牲獣の場合はそれぞれ35〜40リラ、30〜36リラ、25〜40リラ水準とみられると話した。
◾️「犠牲獣の数は十分だ」
バイラクタル会長は農林省が今年、犠牲獣と認証した大型獣135万頭、小型獣370万頭の合計約500万頭だったと発表し、「ここ数年の犠牲獣販売を鑑みるに、今年は去年に近い割合で大型獣96万頭、小型獣280万頭の合計376万頭が屠殺されると推測される。」と述べた。
バイラクタル会長は売れなかった犠牲獣は肉類および乳製品協会によって生産者が作った追加費用も加味しつつ適正価格で売買されるだろうとの見方を示した。
バイラクタル会長は畜産費用にも言及し、飼料価格の上昇は犠牲獣の価格にも影響したと強調した。
バイラクタル会長は犠牲祭のために何百万頭という犠牲獣を肥育し長期間育てられるが、4日間という短期間で屠殺されると述べ、「このプロセスは経済的に莫大な動きを生み出すことになる。生産者たちの飼育目的での動物の購入、育てた犠牲獣の販売、飼料、獣医サービス、販売所への犠牲獣の輸送、販売地の賃料、個々人の費用、肉屋の屠殺料金、内臓や皮の売買に至るまで多くの商業活動がこの時期に行われるのだ。」と評価を述べた。
◾️「経済への貢献となる皮の販売価値は推定で1億4210万リラ」
バイラクタル会長はこのプロセスでこの他の重要な話題は犠牲獣の皮だと話し、犠牲獣の仕事として飼育者が屠殺した場合は、皮から得られる経済的収入について損失は発生しないだろうと述べた。
バイラクタル会長は基準に従って屠殺された、あるいは塩漬けの濡れた羊の皮は個数当たり平均で12リラで販売されると述べ、以下のように続けた。
「280万頭の小型犠牲獣が屠殺されると考えられるが、小型犠牲獣の皮の経済的価値はおよそ3360万リラになる。一方で400kg級の牛から平均して30kgの皮が取れる。基準に従って塩漬けにした牛の皮はキロ当たり5リラになると考えると、屠殺される大型獣96万頭から得られる皮の価値は1億4400万リラに達するだろう。
こうして犠牲獣の皮からは総計1億7760万リラの収入が得られる。しかし犠牲獣は多くの場所で飼育者でない人によって屠殺されるため、残念ながら皮については2割程度の経済的損失を生むことになる。損失は合計で3550万リラになると推定される。これにより、損失をふまえて犠牲祭での経済への貢献となる皮の販売価値は約1億4210万リラになる。」
◾️「テントの賃料が高い」
バイラクタル会長は犠牲獣の販売を望む生産者は大都市の全ての郡で別々に、販売地のテントの賃料を払うが、値段が県や郡によって変動していると話し、次のように述べた。
「犠牲獣の販売者は15日間留まる間、アンカラでは4000〜6500リラ、イスタンブルでは16000〜22000リラ、イズミルでは5000〜7500リラの間でテントの賃料を払う。犠牲獣の販売地について、地方自治体長たちは可能ならここから料金を取らないか、適切な価格で貸してほしい。」
バイラクタル会長は犠牲獣の輸送料金も重要な費用項目になると強調しつつ、需要に関連して高まる輸送価格による犠牲獣の販売価格への影響を減らすため、監査を必ず行うべきであり、不当に利益を得ようとする者は許されるべきではないと強調した。
◾️「屠殺人には約6億6400万リラが支払われる」
バイラクタル会長は犠牲祭は肉屋にとって重要な収入源であることを示し、「屠殺人は犠牲獣を屠殺し、洗い、解体するといった仕事で、小型の犠牲獣は平均200リラ、大型の犠牲獣は平均800リラ付近の料金を取る。犠牲獣の半分は屠殺人によって料金の対価として屠殺され、今回の犠牲祭で屠殺人の収入は推定で合計6億6400万リラになると予想される。」と主張した。
バイラクタル会長は多くの組合や機関は代理人により犠牲獣の屠殺活動を行っていると言及し、犠牲獣の屠殺は国内で行われて肉は国外のイスラム教徒たちのもとへ運ばれたとしても、生産者や畜産家を守ることになると強調した。
◾️COVID19対策
バイラクタル会長は犠牲祭は新型コロナウィルス(COVID19)感染予防対策が続く中でお祝いすることになると示し、次のように注意を促した。
「生産者と国民たちは社会的距離のルールに気をつけ、マスクを必ずつけて、一人一人衛生に注意を払わなければならない。今年もお互いに触れ合うことなく、言葉やアイコンタクトで値段交渉しよう。自分自身や愛する人の健康を脅威に晒してはならない。」
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( 翻訳者:伊藤梓子 )
( 記事ID:51316 )