エジプト:公立高校のアラビア語試験の難易度が議論を引き起こす
2021年07月11日付 al-Quds al-Arabi 紙


■エジプトにおける高校のアラビア語試験:批判と噂と「牛乳」の複数形

【カイロ:本紙】

公立高校におけるアラビア語試験の設問の難易度と解答時間の不足は、エジプトで広い範囲にわたる論争を引き起こした。

エジプト教育省が高校の試験を記述式問題と選択式問題を組み合わせた従来の方法ではなく、選択式「マークシート」方式で実施したのは今回が初めてであった。

設問それ自体の内容、またメディアにおいて「タブレット」方式として知られている新しい教育方式が、暗記ではなくカリキュラムの理解に主眼を置いていることから、試験中にテキストの持ち込みが許可されたのも初めてのことである。

試験の難易度は、SNS上で論争と冷笑を引き起こし、「牛乳の複数形」といった(荒唐無稽な)設問さえ出現するのではないかという噂が流れるまでに及んだ。このような事態に応じて、エジプトのターリク・シャウキー教育大臣は公に姿を見せ同様の噂を否定したうえ、エジプトの教育を妨害するために海外から資金を受け取っているとして噂の流布者らを非難する羽目になった。

アラビア語試験の難易度に関する危機はエジプト議会のロビーにも届いている。エジプト議会代議員であるアイマン・ ムフスィブ博士は首相および教育・技術教育大臣に対し、公立高校のアラビア語試験に関する状況説明の要請を提出した。

(後略)

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( 翻訳者:野口藍良 )
( 記事ID:51333 )