アルジェリア:スペインに到着するアルジェリア人移民の数が増加
2021年07月14日付 al-Quds al-Arabi 紙


■スペインへのアルジェリア人不法移民はモロッコを経由しており、スペイン政府内ではこれが緊張の要因へ変化することへの懸念が生じる

【ロンドン:本紙】

スペインの海岸に向かうアルジェリア人移民はモロッコを経由し、マドリード政府の懸念材料へと転化した。またこのマグレブの国が目下経験している民衆運動を考慮すると、現象の深刻化が懸念される。

2021年上半期に記録された移民統計は、4,005人のアルジェリア人移民が移民ボートでスペイン南部、特に「アルメリア」地方の海岸に到着したことを示しており、7月の第1週には800人の移民が到着したことを明らかにしている。この数は非常に高い数値であるが、これ以外にもエジプト、シリア人、アフリカ諸国などの国籍を持つ移民がアルジェリアの海岸から出発し、その数は2021年上半期に約1,000人に達したという。

さらに「コンフィデンシャル」紙は火曜、アルジェリア人の移民の割合が、スペインの海岸に到着したモロッコ人の割合を上回り、その数が2021年上半期に3,800人に達したと報じた。なお、モロッコ人は多くの場合に不法な手段によってスペインへの移住を行っていることに注意されたい。

このような移民の増加は、若者らに国外脱出を促したアルジェリアにおける民衆運動継続を含むいくつかの要因によるものであり、何千人もの人々が国の北部に位置するリーフ地域を去ったモロッコの「リーフ民衆運動」の余波と同様の現象である。

(後略)

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( 翻訳者:井上紗良 )
( 記事ID:51338 )