イスラーム:欧州司法裁判所が職場におけるヒジャーブ着用禁止を差別と認めない判決を下す
2021年07月17日付 al-Quds al-Arabi 紙


■欧州司法裁判所:職場でのスカーフ着用禁止は差別ではない

【ルクセンブルク:アナトリア通信】

ルクセンブルクに拠点をもつ欧州司法裁判所は「職場でイスラーム的スカーフ(ヒジャーブ)の着用を禁止することは差別ではない」との判決を下した。

同裁判所は金曜日の声明の中で、「反対に、スカーフの着用を禁止することは社会的衝突を防止しうる」と強調した。

同裁判所はまた、「政治的、哲学的、宗教的信念を見える形で表現するものの着用を禁止することは、顧客に対し中立的であるという印象を映し出し、社会的衝突を避けるという雇用主の望みにより正当化される」と述べた。

同裁判の判決は、ドイツに住む女性イスラーム教徒(一人は薬局の従業員、ほか一人は保育所の看護師)による告発に対する返答として下された。

同裁判所はその決定にもかかわらず、雇用主は依然として会社または機関が(ヒジャーブの着用を禁止する)「真の必要性」を有していることを証明する必要があることを示した。つまり、雇用主は決定が「真の必要性」に応じたものであることに並び、同様の禁止がなければ会社の公平性が問われることを証明する必要がある。

同裁判所は以下のように述べた。「雇用主は『この中立的方針を欠いた場合、自身の業務活動あるいは自身が活動している環境の性質による悪影響を受けるため、自身が決定を下す自由が妨げられる」ことを証明することが重要である」。

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( 翻訳者:福井寧々 )
( 記事ID:51348 )