モロッコ:モロッコはスペインにとって「文明的結び目」を形成する(2)
2021年07月15日付 al-Quds al-Arabi 紙
■「モロッコ議会」議長:我々の国はスペインにとって「文明の結び目」を形成する
【ラバト:アナトリア通信】
マーリキー氏は、モロッコは「(ガーリーの受け入れに関して)厳しい立場を取っている。我々は国土の統一性に関わる全てにおいて(妥協の)余地を持たないため、最後まで厳格な姿勢を貫くことが必要である」と強調した。
昨年4月21日から6月初旬にかけて、スペイン政府はポリサリオ戦線の指導者であるイブラーヒーム・ガーリーをコロナウイルスの治療という口実のもと、「偽りの身分」によって受け入れた。これは彼を「戦争犯罪」を犯したとして非難するモロッコ政府を立腹させ、二国間の危機を引き起こすこととなった。
昨年5月、未成年を含む約8000人の移民が変則的にモロッコからセウタ(スペイン管理下)に押し寄せた。これはスペインとヨーロッパがガーリーを受け入れたことに対し、モロッコ政府がスペイン政府に圧力をかけようとした試みであると考えられていた。
ポリサリオ戦線は、スペインが1975年にサハラ地域での滞留を終えて以降、サハラ地域の主権をめぐりモロッコ政府と対立してきた。
(1)に戻る
この記事の原文はこちら
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:二瓶恵理子 )
( 記事ID:51356 )