モロッコ:モロッコとスペイン間で和解に向けた秘密交渉が実施される
2021年07月27日付 al-Quds al-Arabi 紙
■和解のためのモロッコとスペイン間の秘密交渉…障壁となり続ける西サハラ問題
【マドリード:本紙】
モロッコ・スペイン間の凍結した関係性を回復する試みとして、両国の間で非公開交渉がもたれている。両国は将来的な危機を回避することを目的としつつ、儀礼的論理から離れた関係についての包括的な評価を欲している。しかしスペイン政府が国連を支援する立場に固執しているため、西サハラ問題は引き続き和解への障壁となっている。
これに関して、エル・パイス紙は本日火曜日(7月27日)、現在の膠着状態から脱するにあたってモロッコ・スペイン間の両国関係を再検討する記事を掲載した。
実際、両国の関係は昨年5月から6月中旬まで非常に緊張したのちに、絶対的な冷え切りを経験している。これは西サハラ問題に関連し、米国政府による西サハラにおけるモロッコの主権の承認を拒否しているスペイン政府の立場に起因する。また、スペイン政府がポリサリオ戦線の指導者であるイブラーヒーム・ガーリー氏をコロナウイルス治療のため受け入れたことに対抗し、モロッコ政府は占領下のセウタに一万人以上の国民を導入したうえ、マドリードから大使を帰還させた。
エル・パイス紙は、両国関係の硬直は表面的なものにすぎないと強調した。同紙によると、直近2週間のなかで、ジョゼップ・ボレル欧州外交安全保障上級代表や欧州委員会のメンバーらが参加する欧州主導の仲裁が実施されてきたのち、(現在では)両国の代表者らの間で直接的に非公開の集中的交渉がもたれているのだという。
(後略)
この記事の原文はこちら
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:野口藍良 )
( 記事ID:51406 )