イラク:ベラルーシへ不法移民を輸送したとのEUの告発を否定
2021年07月31日付 al-Quds al-Arabi 紙

■イラク政府はベラルーシへの不法移民便を運航したとのヨーロッパの告発を否定

【n.p.:アナトリア通信】

イラク政府は金曜、バグダード国際空港を使用して不法移民をベラルーシへ輸送するためのフライトを運航したというヨーロッパの告発を強く否定した。

イラクの国家安全保障諮問機関の声明によると、これはイラクが不法移民をベラルーシ、そしてそこからリトアニアに輸送したとヨーロッパが告発した翌日のことである。

同声明は、「イラク政府は、不法移民のためのフライトを運行するために国の空港を使用したとするEUの告発を強く否定する」と述べた。

同声明は「バグダード国際空港を通ってベラルーシに向かうフライトは合法的なフライトであり、ヨーロッパの国々へイラク人観光客が訪れることも合法である」と説明した。

そして「詐欺をはたらいたイラク人の少数グループの存在は、すべてのイラク人がベラルーシに旅行することを禁止する理由にはなり得ない。なぜなら、それは違法な決定であり、イラク憲法と人権に関する普遍的憲章に調和しないからだ」と付け加えた。

同声明では続けて、「イラクはイラクの国際空港が違法なフライトを運航したとして告発されていることを受け入れることはできない。私たちは不法移民集団に代表される国境を横断した組織犯罪との闘いに協力する準備ができている」と述べた。

EUのジョセップ・ボレル外務・安全保障政策上級代表は木曜、「イラクはバグダード国際空港を利用してベラルーシに移民を輸送する理由を弁明しなければならない。不法移民はベラルーシからリトアニアに侵入しているのだから」と述べた。

同上級代表は「Twitter」で、「これはEUの加盟国及びEU全体に関わる問題である」と付け加えた。

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( 翻訳者:平野日向子 )
( 記事ID:51423 )