ターリバーン:「アフガニスタン・イスラーム首長国」への平和的統治権移譲を要求
2021年08月15日付 al-Quds al-Arabi 紙
■ターリバーン: 統治権は「アフガニスタン・イスラーム首長国」に移譲されなければならない
【イスタンブール:本紙】
ターリバーンのスハイル・シャーヒーン報道官は、日曜日、アフガニスタン・イスラーム首長国への首都カブールの明け渡しと統治権の委譲を要求し「将来(すべてのアフガニスタン人が参加できる)包括的なアフガニスタン・イスラーム政府が樹立するであろう」と述べた。
同報道官は、英BBC放送への公式発表で「我々はアフガニスタンの人たちに報復はしない」と語った。
そして「女性には、ヒジャーブを着ければ、教育を受ける権利や就労の権利を認める」と付け加えた。
さらにアフガニスタン人たち、とりわけ首都カブールの人たちには「彼らの財産と生活は安全である」と言って安心させた。
「ターリバーンの戦闘員たちは首都カブールの入口で待機している。統治権の平和的な委譲を待つ状況下で、彼らにはカブール市内に入らないように指示が出された」とも述べた。
今年5月、米軍及び北大西洋条約機構(NATO)がアフガニスタンから撤退を開始して以降、ターリバーンは、国内で進撃を続け、勢力範囲を拡大していた。急速な勢いで現在、州都の3分の2以上を支配下に置き、首都カブールを掌握する準備を進めている。ターリバーンとアフガニスタン政府の間では(権力の平和的移譲へ向けた)協議が行われている。
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( 翻訳者:宮川寛人 )
( 記事ID:51481 )